GAIA VOICE

日野雄策のコラムです
経済成長って何ですか?
中国がV字型の経済復興を成し遂げたというニュースと、来年は日本を追い越しGDP世界2位となることが決定的だというニュースを聞きました。言うに及ばずアメリカがGDP世界第1位。GDPとはご存知、国内総生産のことで、景気を表す数値とされています。一方、経済が成長することで、エネルギーや資源の消費はもちろんのこと、環境への負荷も生じていることは明らかです。それに、GDPと人々の幸せとは、単純な正比例ではありません。経済成長だけでなく、福祉や環境ということにシフトを変えた国々がヨーロッパにあるように、日本もそろそろシフトチェンジの時期なのではないでしょうか。永遠の経済成長という妄想を捨てて、現実的にこの地球上でどう持続可能な社会を作るかを論じ、実践するときに来ていると思います。

そうは言いながらも、企業家として会社経営や地域経済のことを考えると、経済成長はとても切実な問題です。企業としては売り上げを伸ばし、経済的に活性化することが目標です。それだけに、今年よりも来年、来年よりも再来年と、会社の経済的成長を願って止みません。ただ、それは競争社会の中で勝ち組になりたいという願望ではありません。取り扱っているものが自然の産物で、環境にもできるだけ負荷を与えず、人々の生活の糧となっているのなら、それはこの地球環境の中でも許される持続可能な経済活動なのではないか。そんな持続可能な経済システムの成熟に向けて、企業として一助を成したいという思いなのです。

しかし、売り上げと比例して生産量が増えると、冷凍庫やオーブンの増設など設備投資と共に、エネルギーや資源の消費も拡大します。今、この矛盾をどうすれば解消できるか、真剣に考えています。一つにはソフトエネルギーによる自家発電。太陽光、小水力、風力、木ガス、醗酵ガスなど実用可能なものもあるのですが、工場の規模をまかなおうとすると、経費的にとても高くつきます。もう一つはテクノロジーそのものをローテクにする方法です。冷凍庫はさすがに無理ですが、オーブンなら薪とか炭で作ることができます。これは設置場所の問題もありますが、検討に値するものです。話は飛びますが、この2月から、きとうむらでは柚子の天然酵母パンを販売する予定です。柚子に蜂蜜を加え天然酵母を育成し、国産小麦と塩だけで焼いたパンです。柚子のほのかな香り漂うこのパンを、薪のオーブンで焼ける日が来ると良いなと思っています。
| ecology | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) |









http://blog.gaiavoice.net/trackback/1345320
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< September 2010 >>
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ